この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品の購入やアプリをダウンロードすることで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
「漫画の上手い漫画家は誰だと思う?」
こういう質問をされたら私は迷わず河合克敏先生の名前を挙げます。もともと、私は河合先生の作品を扱う題材の特殊さから読まず嫌いで避けてきていましたが、マンガワンの無料キャンペーンで「とめはねっ」という作品を無料イッキ読みをして以来もう虜。
その後、「モンキーターン」「帯をギュッとね!」を手に取り、すっかり河合先生のファンになってしまいました。
この記事は、河合克敏先生の魅力と全連載作品を紹介し、その素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらう布教記事です。
河合克敏について
まずは克敏先生について紹介します。SNSもやっておらずメディアにもあまり出ませんので情報は少ないですが。
1. プロフィール
河合克敏先生は日本漫画家で静岡県出身。上條淳士のアシスタントをへて漫画家としてデビュー。デビュー作の「帯をギュッとね!」が全30巻と長期連載をして一躍人気漫画家に。
代表作の「モンキーターン」は第45回小学館漫画賞(少年部門)を受賞しアニメ化。「とめはねっ」もNHKでTVドラマになるなどメディアミックス作品も多い。
2. 経歴
前述のとおり、上條淳士のアシスタントを経験後に1987年『爆風ガールズ』で週刊少年サンデーでデビュー。
その後、「帯をギュッとね!(1988年 – 1995年)」で連載デビュー。2作目の「モンキーターン(1996年 – 2004年)」含めそれぞれで30巻という長期連載を経験し一躍人気漫画家に。
3作目から青年誌に活躍の舞台を移し「とめはねっ! 鈴里高校書道部(2006年 – 2015年)」を連載。TVドラマ化されるなど大きな成功を収める。
河合克敏の連載作品をすべて紹介
河合先生は2021年時点で4つの作品を世に送り出しました。「柔道」「競艇」「書道」「ゆるキャラ」と多岐にわたる作品が多いです。
連載以外に読み切り作品を4本出していますが、短編集などは出されていませんので現在は読むことは不可能になっています。
1. 帯をギュッとね! / 河合克敏(完結 / 全30巻)
デビュー作は河合克敏が丁寧に描く笑って燃える柔道部漫画
河合克敏先生の連載第1作は柔道漫画である「帯をギュッとね!」。作者自身が柔道経験者ということで選ばれた題材でしょう。このころの柔道含むスポーツや格闘技漫画は熱血のスポコン系が多かったのですが、ゆるくさわやかな柔道漫画として一線を画しています。今でこそ珍しいですが当時はかなり目新しかったようです。
そのため、30年以上前の作品にも関わらず今読んでも価値観とか古臭く無く読める素晴らしい作品です。
中学時代に柔道の昇段審査で出会った5人が、同じ高校で再び出会い、柔道部の無い浜名湖高校で部を創設。この5人が中心になり、卒業までの3年間とその後日談まで…という物語です。
しかし河合先生はほんとうにマンガを作るのがうまい。派手なわけではないんだけど、ストーリーがしっかり練られておりめちゃくちゃ完成度が高いです。
5人もいきなり強くなるのではなく3年間でじっくり強くなり、知恵を絞って戦っていくのでリアリティがあります。
- タイトル:帯をギュッとね!
- 掲載誌:週刊少年サンデー
- 連載時期:1988年 – 1995年
- 巻数:全30巻
- メディアミクス:-
2. モンキーターン / 河合克敏(完結 / 全30巻)
連載2作目は唯一無二の協定漫画!競艇界のバイブルになった作品
河合克敏の2作目は協定の世界を描いた異色の少年漫画でもある「モンキーターン」。前作の「帯をギュッと」がまっすぐな青春漫画に対して、モンキーターンは少年漫画掲載とは言え公営賭博を題材にした大人向けの作品です。
しかし、この「モンキーターン」こそ、あまり身近ではない題材をエンターテイメントとして面白く描くという河合克敏の漫画のうまさを見せつける素晴らしい作品になっていますので騙されたと思って読んでほしいですね。
負けん気と度胸はすごい17歳の波多野。プロ野球選手になることをあきらめた波多野は競艇のトッププロと出会い自身もボードレーサーになることを目指すというのがざっくりしたあらすじです。
河合先生の作品は本当におもしろいので是非読んでほしいのですがこの「モンキーターン」は本当にすごいです。
とにかく河合先生の取材力に惚れ惚れするというか…本当に丁寧に競艇の世界がどうなっているのか、レースに勝つためにはどうすればいいか、どのような駆け引きが行われているのかがめちゃくちゃ丁寧に描かれています。
そもそもレースという競技(悪い言い方をすると船で走るだけ)を30巻もダレさせずに読ませるってめちゃくちゃすごいって思いませんか?
この長さでひとつひとつのレースにしっかりドラマがある。本当にすごい作品です。
- タイトル:モンキーターン
- 掲載誌:週刊少年サンデー
- 連載時期:1996年 – 2004年
- 巻数:全30巻
- メディアミクス:アニメ化(2004年)
3. とめはねっ!鈴里高校書道部 / 河合克敏(完結 / 全14巻)
3作目の題材はまさかの「書道」!書道から始まるボーイミーツガール!全巻読んだらきっと「文字」で泣く
少年誌から青年誌に活躍の舞台を移した河合先生の3作目は書道を題材にしたド直球青春漫画。2作目のモンキーターンが少年誌で書道の部活漫画が青年誌て…。
この「とめはねっ」ですが、非常に画期的な作品になりました。特に象徴的なことが、作中で使われる「書」が一般の公募で集められた作品を使っていたということなのです。使われた書は単行本で巻末で書道経験者にとって非常に励みになる作品になったんですね。この手法は芸術を題材にした作品でこの後多く使われるようになりますね。
また、実際の書家や作品が実名で登場し、登場人物たちに影響を与えるという形で物語が進むのも特徴です。リアルと漫画がクロスオーバーする非常にリアリティのある傑作になりました。
帰国子女でのんびりした少年・大江縁と、文字がうまくなりたい天才柔道少女望月結希。廃部寸前の書道部に入ることになった二人が先輩たちや先生に影響され、書の世界の魅力にはまっていく…という文科系青春漫画が「とめはねっ」です。
難しい伏線とか無く非常に楽な気持ちで読める作品です。主人公たちもそもそも素人なので少しずつ書に触れステップアップしていくように読者である我々も書についてどんどん詳しくなっていきます。
読み終わるころにはなんとなく「良い書」がわかるようになってきます。不思議。特にラストの持っていきかたがすばらしくてのゆるゆるの涙腺に耐えられるような甘い出来じゃなかったです。
「文字」を見て泣いたことありますか?私はあります。
- タイトル:とめはねっ!鈴里高校書道部
- 掲載誌:週刊ヤングサンデー / ビッグコミックスピリッツ
- 連載時期:2007年 – 2015年
- 巻数:全14巻
- メディアミクス:NHKドラマ化(2010)
4. うどんちゃん / / 河合克敏(完結 / 全2巻)
4作品目は「うどん」のゆるキャラ?作者初のフルカラーのコメディ
4作品目はまたも新境地でゆるきゃら。eBigComic4という小学館とe-book japanという電子書籍の販売会社が共同で運営しているwebコミックサイトで約2年連載していました。しかし、かなりマイナーなサイトなので私も存在を知りませんでした。
フルカラーかつ、webサイトでの連載とまたも新しいジャンルでの挑戦ですね。
うどんから生まれたゆるきゃらの「うどんちゃん」と「うどんこちゃん」が他の動物たち過ごす日常系コミックですかね。絵本のようなゆるーい物語が続いています。
これまでの河合作品の小さい子まで行われるギャグパートが続いている…という感じですかね。他3作に比べて読みごたえはあまりないですが、つまらないわけではなくのんびり読む作品という感じです。
- タイトル:うどんちゃん
- 掲載誌:eBigComic4
- 連載時期:2018年 – 2020年
- 巻数:全2巻
- メディアミクス:-
河合克敏作品の特徴、魅力について
なぜ、河合克敏先生の漫画を上手いと思うのか…その特徴や魅力を紹介します。伝われ。
1. 取材力がえげつない
河合先生は当時の小学館の編集長に「競艇の漫画を書いてみない?」と言われ、実際に競艇場を取材し執筆することを決めた…というエピソードがあるのですが河合先生の取材力はほんとうにすごいです。
その取材力のすごさは「モンキーターン」「とめはねっ」両方で感じることができますが、特に「モンキーターン」がすごいですね。
競艇選手になるための学校でどんなことが行われているのか、だけでなく実際のレースの裏側で選手たちがどのような戦いをしているのかをこれでもかというはど緻密に描いています。コースの特徴、選手同士の駆け引き、マシンの整備でどのような調整をしているのか…。多くの競艇選手のバイブルにもなっているモンキーターンはお台場の船の科学館にも実際においてあったり(無料で読める)と、船にかかわる人からもかなり高い評価を得ています。
2. 何気ない事柄やエピソードを面白くする力がずば抜けている
河合先生はそのえげつない取材力で得た情報を漫画として面白くする力がとにかくすごいです。
「モンキーターン」は30巻という長期連載です。例えば、プロになるまでの学校生活を面白くかける先生は他にもいるかもしれません。特殊な空間ですからね。
しかし、プロになった後のほうが「モンキーターン」は長いんです。船に乗って走る…言い方悪いですが、競艇はそれだけですよね。そのレースひとつひとつに山があり、物語があるんですよ。30巻もあるのに飽きない。
さらに「とめはねっ」にいたっては「書道」ですからね。人がお習字してる様子をTVドラマになるぐらい面白く書ける人がいるのか?ということです。しかし、実際には書道の奥深い世界、その魅力にどんどんはまっていき、素人の読者でも「この書はなんかうまい気がする」って思うようになります。
取材力+物語として面白くする力(=漫画が上手い)をぜひ感じてほしいです。
3. リアルを取り込むのが上手い
「とめはねっ」で実際の書の作品を漫画に取り込むという手法を取り入れてましたが、これはかなり画期的だったと思います。
「とめはねっ」だけでなく、「帯をギュッとね」では実際の柔道家の名前が出てきたり、「モンキーターン」ではコースや競艇選手の名前などリアルなものが使われています。
本編の登場人物は作品上のものだけですが、リアルとフィクションの融合がとてもうまく使われています。
4. 読後感が爽やかでよい
河合先生の作品は昔のものは30年以上前だったりするわけですが、暑苦しくなくすべて爽やかな作品です。
とにかく変な熱血や根性論もないですし、今だと問題になるような男尊女卑敵な描写も少なく今読んでも違和感なく読めるはずです。
河合克敏作品を無料・お得に読む方法は?
河合克敏先生の作品を無料で試し読みする方法と購入派には一番安く買う方法を解説します。
無料試し読み派の人はマンガアプリを使うと全話無料で読めることも
1日に読める量や読める期間に制限はありますが、無料で読みたい人はマンガアプリがおすすめです。河合克敏先生の作品はうまく使えば全話無料で読めるのでまずはマンガアプリで試してもよいでしょう。
「帯をギュッとね」「モンキーターン」は週刊少年サンデーで連載してたのでサンデーうぇぶり上で読むことができます。
どちらも長期連載なので時間はかかりますが、毎日コツコツ読める人はサンデーうぇぶりおすすめ。
サンデーうぇぶりを8年使ってわかったポイントの貯め方とおすすめ漫画常設じゃないのが残念ではありますが、「とめはねっ」は青年誌のためサンデーうぇぶりではなくマンガワンで読むことができます。
ただし、期間限定になるので読めるときに一気に読みましょう。過去5回ぐらい読めてるので今やってなくてもまたチャンスありますよ。
マンガワンを7年使ってわかったおすすめ漫画と全話無料で読む方法購入派はU-NEXTを使って40%お得に買おう
- 月額2,189円(税込)が31日間無料で使える
- 無料期間は600P、通常期間は1200Pもらえる
- 電子書籍は購入金額の最大40%が還元される(32日後)
- VODとして国内最大級の番組数(映画、ドラマ、アニメなど)
月額 | 月額2,189円(税込) |
無料期間 | 31日間 |
ポイント/月 | 1200P (無料期間:600P) |
電子書籍 | 11万冊以上 |
ポイント還元率 | 最大40% |
U-NEXTは動画も国内最大級、雑誌も70誌以上読み放題、さらには漫画など電子書籍の購入も可能な総合エンタメサイトです。
無料期間31日間を過ぎれば1900円の月額が発生しますが、コミックスの購入や新作動画を見るために使うことができるポイントを1200Pももらえるので実質700円です。しかも、電子書籍はクレジットカードで決済すれば40%還元されるという驚異的な還元率です。漫画を毎月購入する人からしたら月額なんて余裕で回収できるおそるべき還元率です。
常時40%還元なので、他の漫画サイトの大規模セール並みです。河合先生のように長編の作品を購入する場合はU-NEXTを使いましょう。
まとめ:河合克敏の作品と魅力
個人的に日本一漫画が上手いと思う漫画家河合克敏先生の紹介でした。そろそろ長編の新作が読みたいですね。