この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品の購入やアプリをダウンロードすることで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
2016年、イタリアを舞台に30年ぶりのTVシリーズとして復活した『ルパン三世』。ルパンたちのかっこよさをそのままに絵など格段に進化した前作から2年で早くも新シリーズが始まりました。
30年ぶりのTVシリーズ『ルパン三世』Part4全24話の感想まとめ!今度の舞台はなんと現代のデジタル社会!ルパン三世達がどんな活躍をするのか全話追いかけていきたいと思います。
『ルパン三世』TVシリーズとTVスペシャルについて
「ルパン三世って時々2時間ぐらいでやってるものじゃないの?」
多くの人がイメージする『ルパン三世』は「TVスペシャル」のルパン三世であり金曜ロードショーで1年に1本作られるものだったりします。これはTVシリーズの第3部が終わった翌年1986年から毎年放送されています。私も大好きです。
対して『ルパン三世』のTVシリーズは今回で5作目。1話あたりは25分程度と短いですが20話以上放送されるため登場人物たちにも深くスポットが当たりますし話のスケールも大きく丁寧になるためTVスペシャルとは違う良さがあるのが特徴です。
TVシリーズは今回で5作目ですが2012年に不二子にスポットを当てたスピンオフも放送されています。TVスペシャルこみで年表にするとこんな感じです。
年代 | TVシリーズ | TVスペシャル |
---|---|---|
1971~1972 | ルパン三世 (第1シリーズ) | – |
1977~1980 | ルパン三世 (第2シリーズ) | – |
1984~1985 | ルパン三世 PARTIII (第3シリーズ) | – |
1986~ | – | TVスペシャル放送開始 (1986年から毎年放送) |
2012 | LUPIN the Third -峰不二子という女- (スピンオフ) | 〃 |
2015~2016 | ルパン三世 PART4 (第4シリーズ) | 〃 |
2018 | ルパン三世 PART5 (第5シリーズ) | 〃 |
2022 | ルパン三世 PART6 (第6シリーズ) | 〃 |
『ルパン三世PART5』はこんな話
舞台は現代のデジタル社会のフランス。
まずはこのPVを見てください。
新シリーズのシリーズ構成・脚本は、「コードギアス 反逆のルルーシュ」シリーズのストーリー原案・シリーズ構成などを務めた大河内一楼が担当するということでPV見てもわかる通り非常にスリリングな仕上がりになっています。
オープニングはもちろんあの曲。ちょっとスローテンポですね。個人的にはOPのPVは前TVシリーズの方が好きです。
『ルパン三世PART5』全話感想
では全話毎週感想を描いていこうと思います(更新遅め)。
第1話 地下塔(ツインタワー)の少女
ルパン三世待ちに待った新シリーズの舞台は現代のデジタル社会で狙うお宝もなんと仮想通貨。「マルコポーロ」という非合法サイトが所持する仮想通貨を盗み出すためにサーバーの管理人に接触をするというのが第1話。
で、実際にどうだったかというと非常にスロースターターな印象です。前作のPART4は全体を通してのストーリーはありますが基本的には1話完結。1話の中できっちり起承転結ついていたので毎話毎に「やっぱりルパンはおもしろい」というような印象を持っていました。
しかし、今回は1話はほぼヒロインとの出会いと謎の敵であるマルコポーロの導入で使ってしまいました。そのため1話単位で判断つかないというような印象です。今後に期待。
第2話 ルパン・ゲーム
第1話をまるまる導入に使ってしまったのでどうなるかと心配しましたが第2話から急に面白くなって一安心。
ルパン・ゲームというひたすらルパンを一般人が追い回す炎上ともいうようなゲームから逃れたかと思いきや今度は世界中の殺し屋に狙われるという怒涛の展開。一気にシリアスになり、ルパン一味の渋みが存分に味わえる2話でした。
どうやらこのシリーズは完全に長編として描くようなので終わりの引きも抜群です。
第3話 殺し屋は荒野に集う
2話から続いた殺し屋との対決も3話でFinish。殺し屋一味を一網打尽にするルパン一味は最高にかっこよかったです。五右衛門もかなりエグイ斬り方をしますw。
そして殺し屋を倒したところでいよいよ不二子登場。1話目からは想像できないぐらい面白くなってきています!
第4話 銭形の誇りと砂漠の埃
窮地に陥るルパンを助けにきた銭形とルパンの友情とアミが少しずつ人間らしくなっていく両方がほほえましい。ずっとルパンを追い詰めてきたドローンファイターとの決着が衝撃の展開でじらされます。
しかし銭形はやっぱり渋い。
第5話 悪党の覚悟
Part5はこの5話で評価爆上げしました。この4話までに撒いた伏線を一気に回収するルパンチームのかっこよさに痺れる痺れる。渋さ全開です。アミの成長とそれを見守るルパンと銭形も漢の中の漢で最高でした。
この第5話でエピソード1が終了。アミはこのまま退場するのか?
第6話 ルパン 対 天才金庫
エピソード1とエピソード2の箸休め的な完全ギャグ回。徹底してギャグ、コント、昭和、そしてドリフ。中身は一切ない。だがそれが良い。
第7話 その名はアルベール
第6話のギャグから180度異なるシリアスなエピソード2が開始。ルパンの恩人、そしてルパンが「この世で最も会いたくない」という謎の男アルベールの存在などルパンの過去に迫る新章が開幕。
かつてないぐらいシリアスな展開になりそうでワクワクです。
第8話 黒い手帳は誰の手に
黒川の手帳の正体もわかり、アルベールに会いに行くルパン。しかし、ルパンの行動もすべて読まれひとつずつをアルベールに上をいかれるルパン。
ここまでルパンを手玉に取る悪役は久しぶり。今回のボス戦はかなり熱くなりそうです。
第9話 ”ルパン”を棄てた男
第8話でアルベールに完敗したルパン。とどめを刺される直前に新たな刺客の登場でアルベールも手帳を奪われ、ルパンを次元と五右衛門に助けられる。
かつての相棒であり、三代目ルパンの襲名を蹴ったアルベール。ライバル関係にあったようですね、ふたりは。
第8話からいいところのなかったように見えたルパン。しかし、最後はアルベールのターゲットを先回りするという「らしさ」を見せて第10話へ。やっぱりルパンはこうでないと。
第10話 泥棒と泥棒
第9話で黒い手帳の在処を聞き出したルパンとアルベールは刺客のところに取り返しに行くという展開。次元、五ェ門それぞれに刺客を任せつつ敵のアジトに潜り込むかつての泥棒仲間ルパン・アルベールのコンビ。
憎まれ口をたたき合いつつもお互いが認め合ってる感じがなんとも言えないですね。泥棒を捨てきれないアルベールを現役の泥棒でもあるルパンが最後に出し抜くところが最高にかっこよかったです。
これでエピソード2はひとまず終了。第11話からは少し箸休め的な話が続きます。
第11話 パブロ・コレクションを走れ
完全に箸休めのギャグ回。ルパンが正月に次元・五ェ門とかつて狙ったパブロ・コレクションについて思いだすという回。過去回ということでルパンは赤ジャケです。
特に内容はなく、軍隊の包囲網をルパン、次元、五ェ門がそれぞれ「この包囲網を突破できるのは世界広しと言えども俺一人」と仲間を助けるために行動し、結局合流するという男同士のイチャイチャ回です。なんだこれ。
第12話 十三代目石川五ェ門散財ス
第11話に続いてギャグ回&五ェ門回。ここも特に中身はないんですけどw、ルパンが五ェ門を使って楽にお宝を獲ろうとしたことが五ェ門の逆鱗に触れミサイルをぶち込まれるという話です。なんだこれ。
第13話 弓と王女とテロリスト
第13話から新エピソードです。アミは通っている高校で少し変わった少女・ドルマと出会います。王女であるドルマを狙いテロ組織に襲われる学校。ドルマの持つ首飾りを狙うルパン、アミは王国を襲う陰謀に巻き込まれていくという話。
ルパン達にしか心を開かなかったアミ二親友ができたり、ここからラストに向かって重要なエピソードです。
第14話 王国の盗み方
このエピソードで重要なのはパダールという国がシェイクハンズ社という世界的なIT企業の協力もありかなりテクノロジーが発達した国家であるということでしょう。これが後で効いてきます。ドルマを救うためにパダールへ侵入したアミ、そしてルパン。ドルマを救うと思った瞬間ルパンはドルマ自身の弓で倒れてしまうという絶体絶命のピンチに。
しかしPart5のルパンはアルベールに撃たれたりドルマに弓で刺されたり結構流血試合が多いですね…
第15話 ルパンと彼女の関係
不二子によるルパンの看病回です。弓で刺されて絶体絶命のルパンを命がけで救う不二子。それを見て複雑な気持ちになるアミ。このシリーズはルパンと不二子の関係にもかなり力を入れているようですね。不二子もルパンに「自分はいったい何なのか?」を問い詰めます。
第16話 初恋の話をしよう
エピソード3の〆の回。ルパンに答えをはぐらかされて怒る不二子、ドルマを守って死んでしまうウーゴ、初恋について話すアミとドルマ。もちろんルパンや次元、ゴエモンも活躍しますが女たちの強さや美しさを前面に出した回だったと思います。
第17話 探偵ジム・バーネット三世の挨拶
ここからラストエピソードまでの箸休め回が続きます。第17話は「ミステリー回」。ルパンが盗めなかった財宝をもつ伯爵の夫人が暗殺された伯爵の容疑者を集めるというやつです。正直トリックも普通なので特筆すべき点はあまりないんですけどメイドさんが可愛いので全部OKです。
第18話 不二子の置きみやげ
再び箸休め、というか日常のトイレ回です。壊れたトイレを巡ってルパン一味、不二子、そして銭形がひたすらにドタバタします。単純なギャグ回としてもとらえることができる18話ですがルパンと不二子の曖昧な関係を引き続き描いてるエピソードでもあります。
第19話 7.62mmのミラージュ
次元回。かつての仲間である狙撃手・ミラージュと次元のスナイパー対決。もうとにかくとにかくハードボイルドな次元が堪能できます。ラストのルパンと次元の掛け合いなんて最高です。
第20話 怪盗銭形
ルパンPart5最後のギャグ回です。記憶喪失になってしまった銭形がルパンそっくりの手口で泥棒しまくるというエピソード。Part5ではかなり渋い感じの銭形。そんな銭形が泥棒しまくるのはかなりシュールです。
第21話 時代遅れの大泥棒
Part5もいよいよラストエピソードです。シェイクハンズ社がリリースしたSNS「ヒトログ」。膨大なデータをもとにAIが予測するという恐ろしいサービスで、ルパンに対する噂の真偽や行動予測などかなりの確率で当ててくるという代物です。
世界一の大泥棒をも補足するヒトログ。大泥棒は時代遅れになったのか?それとも…
第22話 答えよ斬鉄剣
捕まった不二子を助けに行くルパン一行。一方で五ェ門はヒトログに「五ェ門はルパンの手下」と書かれたことで心が揺らぐ。そして、エンゾに「お前はルパンのコレクションなんだ」と言われた五ェ門は自分がルパンにとって何なのかを確かめるためにルパンと戦うことになる。
この五ェ門といい不二子といい、ルパンにとって自分は何なのか…というのは大きなテーマですね。
第23話 その時、古くからの相棒が言った
とにかく最高な次元回です。五ェ門に斬られ捕まったルパン。ヒトログに追い詰められて逃げる次元を助けたのはなんとアルベールでした。アルベールに助けられた次元はルパンの護送車を相手取り人で挑みますが、、、まあ強い。ヘリもばんばん落とすし、警察も殺しまくります(かなりハードボイルド)。
ルパンを助けた相棒はルパンに引退を薦めるもルパンは逆転にむけて動き出します。
第24話 ルパン三世は永遠に
最高の最終回でした。Part5始まったばかりの時は不安でしたが最高だったな、ほんとうに。
姿をくらませたルパンはヒトログを利用し世界中を大混乱に陥れます。Part4のレベッカやカリオストロの城、過去のエピソードの仲間のもとを転々としながらついにシェイクハンズ社に再潜入。
軍を相手に次元と五ェ門は無双。暗躍するアルベール。そして、不二子に「顔を見せに行く」といったルパン。実はルパンの普段の顔さえも素顔ではなかったという裏設定がここで効いてきたり、それを見たエンゾもよき父親になる片鱗が見えたり、アミの名前が網(ネット)という意味だったりめちゃくちゃ盛沢山でした。
一番最後にタイトルを持ってくる演出も最高で、この最終話にむけて全24話本当にいろんな伏線が張り巡らされてたんだなと感動したもんです。
過去のエピソードに対するリスペクト含め本当に良いシリーズだったと思います。Part6が待ち遠しいぜ。
まとめ
待望のPART5はいったいどうなるんでしょうかね。最後まで超楽しみです。