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なんかアマゾンプライムビデオで過去のM1がすべて公開されてるのを見つけまして。
もうすぐ2016やるし、そういえば全部をちゃんと見たことなかったと思いまして何を血迷ったのか2001から順番に見てます。
M-1を最初から見るおもしろさ
2001からぶっ通しで見ると毎年見るM1と違うおもしろさを発見できます。出場者もどんどん変わるし、1年の重みみたいなのもすごいわかる。どんどんおもしろくなるコンビもいればつまらなくなるコンビもいて見応えがある。
ということでネタバレ全開アンド本音全開でM-1 2001からふりかえります。
M-1 2001感想
もう酷い。M-1 2001。そしてあんまりおもしろくないです。
なんやかんや後々のM-1を見ているせいで目が肥えてしもてるんですよね、視聴者である我々は。なので今2001を見るとそこまでおもしろくない。
なにが酷いかというと菊川怜はなんでここにいるの?打ち合わせやってないの?ってレベルで酷い。放送事故。
漫才終わったコンビに感想聞くのにマイク突き出すだけ。ほれ、おもしろいこと言えやって感じでしたリスペクト0。あまりにもヤバイと思ったのか後半インタビューはなくなるし、菊川怜をカメラがぬくことはほぼなくなった。あと司会の赤坂もコンビ名間違えまくるしとちりすぎ。
それ以外にも一般審査員票ってのがあって露骨に大阪の芸人ひいきするし見てられなかった。野球じゃねーぞと。
ただガチ感はすごいあって松本とか50点とかつけるし、そういうドキュメンタリーだと思えばおもろい。
他にも後々のM1の顔役になるコンビが初々しい姿で出たり、おぎやはぎやドンドコドンとかこういうの出てたんだ~ってコンビを見れるのは良いです。麒麟、フットボール、チュートリアルとか後のM-1の顔役の片りん見れるのも活躍を知ってるだけに感慨深い。そして若い。
最後にまじでクソクソ&クソだと思わされたのが2組から優勝を決めるときに審査員が一人ずつボタンを押してくってやつね。最初の4人で中川家決まっとるのに残り3人の審査員残ってるのでなんか喜んじゃいけない雰囲気出てるし5人目から7人目はまじで茶番だった。こんなんリハすればわかるでしょと。
あ、優勝の中川家には別に文句ないです。まー、妥当かなって感じでした。おしまい。
M-1 2001王者 中川家
M-1 2002感想
さすがにクソみたいな運営はだいぶ見直されましたがまだまだクソな仕様はありました。素人審査員の点数は無くなりました。まあ当然。
M-1は2002から一気に面白くなります。2001は運営クソだったけどやっぱね、漫才で一発当てるぞっていうブームが広まったからか芸人が本気になったんだと思う。まさに登竜門だもの。レベルが素人の僕が見ててわかるぐらいに上がってました。
まずお笑い関係ないけど辺見えみりが菊川怜の後だからすごいよく見える。女神。ただ西川きよしを司会にしたのはいただけない。あの人に自由に喋らせたらいかんでしょ。きよし師匠話振るやつ偏りすぎだし。松っちゃんほとんどコメントしてないよ、2002。
演者としては笑い飯が初めて出てきてすごいインパクトがありました。正統派漫才が多い中でこういうコンビがでてくるとグッと映える。フットボールアワーとかも1年でめちゃくちゃ面白くなっててすげえ鍛えてたんだなと。
優勝はますだおかだなんですけどこれも別に異論はないです。まあ、うまいなと。それはいいです。でも優勝をしたますだおかだに紳助がトロフィー渡すときにフットボールアワーほめてるのはマジで意味不明。いや、あんたはフットボールアワーに投票したかもしらんけどそこはますだおかだ褒めとけよと。
あと立川談志を審査員でなんで呼んだんでしょ?コメントのたびに凍りついてたよ。テツandトモは確かに浮いてたけどね。まあ、浮いてたけどね。
あと敗者復活戦はじまったのがここから。スピードワゴンでした。
M-1 2002王者:ますだおかだ
M-1 2003感想
M1も三年目になるとだいぶ整ってきます。司会にきよしと今田と小池栄子。今田いると安定感違うし、小池栄子も良かった。やっぱりしゃべり上手いしオッパイだし。でもきよしはダメだよやっぱり。学べよ、去年に。なぜか小池栄子に無茶振りするわ、漫才終わるたびに「がんばりましたー」ってわかっとるわと。この人は一言コメントもらうだけで十分な人でしょと。はい。でも2003の不満はこの程度かな。
漫才はね、すごい面白かったです。まー千鳥はなんでそんな下ネタを一発目に選んだん?とか麒麟もゴールデンで排便ネタとか何考えてるの?とかありました。あと、総じてつまらんのは相方いじりね。掴み程度ならいいけど相方の容姿とか性格をフルに使ったネタはもう身内ネタでしょ、ハリガネロックよ。あと高校生が出ててうまかったといえばうまいんどけどなんか恥ずかしくて見てられなかった。素人に近い人をこういう舞台にあげるのは今後一切やらないでほしい。あとスピードワゴンはネタ面白かったらしいけど童謡さっちゃんをパロッたらしく著作権の問題で全編ほぼ無音でなんのこっちゃわからんかったです。
この年に笑い飯の伝説のネタである歴史資料館があってもう神がかっておもしろかったです。神ってる。点数もすごくてね、こら1位やろと思ったらフットボールアワーね。彼らはすごい正統派なんだけどやっぱりレベル高い。笑い飯を抜いて1位通過。3位通過したのは敗者復活戦で勝ち上がったアンタッチャブル。柴田のやかましくガラの悪いツッコミが冴えててなおよかった。
決勝はね、笑い飯が最初。おもろかったけど奈良のやつをこっちにもってきてたら結果変わってたかも。哲夫がダラダラ長いボケするときはだいたいすべる。テンポが予選に比べやや悪かった。後半おもしろかったけど。
アンタッチャブルもね、予選の勢いそのままにドッカンドッカンうけてた。山崎の自己中なボケと柴田のキレツッコミはやっぱり見てておもしろいね。もう見れないけど。
この2組がすごい良くて過去の決勝の比べても抜けてるけどフットボールアワーすごい。ハイテンポで上がりきってるテンションを掴みでグッと落ち着けて自分たちの空気にしました。これすげえなと。ネタもちょっと下ネタ入ってるのにいやらしくないし、そして正統派な漫才。すごい面白かった。もしね、順番がちがったら他のコンビが優勝をしてたかもしれないけどこの年はフットボールアワーで納得でしょう。
ちなみにまた紳助はコメントでフットボールアワーを褒めずにアンタッチャブル良かったとか言ってんのね。ばかかと。この瞬間だけは優勝者を褒めようよ。なんか優勝者を褒めちゃいけない呪いでもかけられたの?
M-1 2003王者:フットボールアワー
M-1 2004感想
すぐに気づくのはあれ?紳助と松っちゃんはどこってこと。あー、そういやそんなこともあったなと思い出したんですけど紳助はマネージャーだったかにビンタしたとかで謹慎中。松っちゃんもそれに付随してからなのか、裏で浜ちゃんの番組やってたからだとかで欠席したみたい。しかし、なんか番組内でわざわざ吉田沙保里よんでくじ引きするのなに?事前にやっとけよ。もうね、漫才に関係ないことをやると間延びするやん。間延びするやんね。
漫才はこの年は大本命アンタッチャブルで対抗馬は笑い飯ぐらいって感じで始まります。なんというか2003までの顔役ほとんどいなくなっててすごい世代交代を感じました。
見終わった今考えると2004はレベルそんなに高くないね。タカトシ出てた、そういや。タカ痩せてて別人みたいだったわ。笑い飯もあんまり面白くなくて予選落ち。結果として南海キャンディーズがね、最終決戦に行くっていうね。もーね、紳助と松本いたらここまで好きにさせんかったやろうなと。しずちゃんは見てて痛い。なんでこれおもしろいってなったんだろうね。
優勝はアンタッチャブル。アンタッチャブルは面白かった。というか、他がそこまでだったのでダントツ。
あと司会が井上和香で懐かしかったんですけど衣装から全然パイみを感じなかったのが残念でした。
M-1 2004王者:アンタッチャブル
M-1 2005感想
今振り返っても思うのはM-1は2005が恐らく一番おもしろい。漫才の出来としてもそうだし、生放送のスタッフワークも格段によくなってるのが2005です。こうやって2001から順番に見てて初めてわかるんですけど本当に段取りがね、よくなってるんですよ。
まずくじ引きがなくなった。コンテストはじまる時点で順番決まってるからほんとに無駄な段取りがなくなっててかなりスムーズに番組が進みます。今田の司会もほんとにスムーズでかなりよくなってます。そして小池栄子が再び帰ってきてまじで2003を遥かに超えるパイの実感満載の衣装でほんとわかってるなあっておもいました。
漫才は一発目に笑い飯でむちゃくちゃおもしろいというわけではなかったけどまあまあの出来でしたね。チュートリアルも何故か最終決戦には上がれなかったけどバーベキューは半端なく面白かった。これがね、妄想漫才の第一認知だったかもなと。そして何故か品川庄司のほうがチュートリアルより点が高いっていうね。これほんと意味わかんない。ハッキリいってつまんなかったからね、品川庄司。叫んでるだけ。庄司はあらびき芸のほうが遥かにおもろいわ。
で、ブラックマヨネーズは圧巻。関西のお笑いを追ってるわけじゃないので恥ずかしながらM1が初見だったけど今回改めてみてもほんと面白い。すげえ王道だけど畳み掛けがすごかったね。麒麟もこの決勝ラウンドはオチがバッシーン決まって彼らのM1史上最高の出来。そして南海キャンディーズは物の見事に滑ってたね、あたりまえか。
この年はなにが良かったって最終決戦ですよ。まずね、順番をくじをやめて決勝ラウンドの順位順に選べるってのが変に間延びせずにすごいよかった。
最終決戦は麒麟、笑い飯、ブラックマヨネーズの3組。これまでの最終決戦って優勝者が頭ひとつ抜けてたり、決勝ラウンドのネタの方が面白かったりとちょっと残念な感じになること多かったけどこの年の最終決戦はほんとによい。麒麟は決勝ラウンドのネタのほうがよかったけどね。笑い飯は決勝ラウンドがイマイチだったけどこの最終決戦はめっちゃ面白かった。ハッピーバースデーをマリリンモンローでやりだすとことか過呼吸になるとこやったわ。
それでもブラックマヨネーズはその上をね、行ったよね。ブラックマヨネーズの喧嘩はM1の歴史の中でも一番漫才としての完成度が高いと思う。いっこいっこのボケとツッコミが無駄なく流れていってね、ほんと気持ちいい。笑い飯の出来が過去なら優勝レベルだったから票が割れたけどやっぱりブラックマヨネーズだったよね、この年は。すごいよい大会でした。
M-1 2005王者:ブラックマヨネーズ
M-1 2006感想
リアルタイムで見てた感想でいうとM1は2005がピークで2006で一区切り。2007以降は終わりに向かって惰性で進んでいく、そんなイメージです。
2006は運営もかなり改善されてストレスなく見れるのは2005と同様。ただM1の漫才の出来としてイマイチでした。いや、面白いんだけどね、2005が良すぎたから。それを超えるのは無理だったなかなという印象です。
まず決勝ラウンドに製作者側の思惑が出てきてるんですよ。マンネリしてきたから変化つけようかーみたいな。こういうコンテストにはそういうのはいらんよ、ほんと。ガチじゃないと。プラン9は5人漫才という多分人数で選ばれてるし。まあ、そんなつまんないわけじゃないけど5人漫才とかになると一個一個のボケに深みが出ないのよ。やっぱり多人数はコントでしょ。あとね、変ホ長調という素人コンビね。うそやん、あんなの。全然おもろないわ。落としてやるのが優しさやろ、あんなん、何してんのって感じでした。その分を東京ダイナマイトとか千鳥見たかったわってね。こういうのが出だすと面白くなくなるよね。
この年はフットボールアワーがV2狙ってまた出てきました。これは良かったです。2003ほど勢いはなかったけどやっぱり面白いし、彼らいなかったら締まらなかっただろうなと。トータルテンボスもよかったけど少しはねなかった。麒麟は2005ほどじゃなかったけどM1になんども出てるだけあって安定感あった。笑い飯は2005の勢いどうしたんやってぐらい酷かった。こんな感じで面白いんだけど全体的に突き抜けない無難な感じになってたのが2006です。
そんな中で1組だけ突き抜けたのがチュートリアル。2006は全体的にはイマイチだけどM1としての評価が高いのはチュートリアルが全M1のなかでも際立っておもしろかったからに他ならない。チュートリアルの漫才を見れただけでもこの2時間に価値はあるというかそのぐらい神がかってました。決勝ラウンドのなんとなく重い空気を冷蔵庫に異常に執着する徳井が爆発させる。「なんぼか包むわ」「ポン酢もやろぅ」「このことブログにかいてもええけ?」はワイプで抜かれる審査員も爆笑、客席も爆笑。すげえおもしろかった。そして決勝のチリンチリン。ネタのおもしろさよりもチュートリアルというコンビがゾーンに入ってるというのがわかる怖いぐらいの出来。これね、ほかの漫才大会とか番組でもチリンチリンやってるんですけど全然違う。同じネタでもこんなに違うのかってぐらいM1のチリンチリンはおもしろいんですよ。審査員もね、興奮してるのがわかる。多分M1が失敗せずに済んだという安堵感とスター誕生の瞬間に立ち会っているという興奮があったんだと思う。そのぐらいこの年のチュートリアルはおもしろかった。票もいっさい割れない完全勝利がチュートリアルでした。
あ、司会の真鍋かおりは可愛かったです。こっから麒麟川島とつきあったんだっけ?
M-1 2006王者:チュートリアル
M-1 2006感想
M1は2007から惰性で終わりに向かっていくという印象がね、リアルタイムで観てた時はあったんですよ。2006のチュートリアルがあまりに面白くてどうしてもそれと比べてしまうからなのか、それとも長く続いたマンネリからなのか、ビッグコンテンツになりすぎてしまったが故に製作者側の意図が見え隠れし始めたからなのか、あるいはそのどれでもないのか。理由はわかんないですけど同じように思ってる人も多いと思うんです。で、あらためて見てみたところ「あれ?思ったよりも踏ん張ってるなM1 2007」というのが率直な感想です。
2007はまず審査員が結構入れ替わります。南ちゃんと島田洋七さん、リーダー抜けてラサール石井が復活、オール巨人、上沼恵美子が初登場という感じです。すごい西の人増えたなーって思ったけどこの人たち審査はやっぱりちゃんとしてると思いました。フラット。2016まだ見てないですけど上沼恵美子さんが関西の銀シャリを贔屓したみたいな記事読みましたけど2007とか見てるとそんなことないんちゃうかなと思います。ま、これは2016見たらまた感想変わるかもしれないですけど。
で、肝心の2007の漫才ですよ。2006で初期のM1の資産というか主役はあらかた抜けていったイメージあって2007のメンツ見たとき(うわ、おもんなさそう)ってぶっちゃけ思いました。トータルテンボスと笑い飯ぐらいしか楽しみねえなと。他の演者はハリセンボン、ダイアン、キングコング、ザブングル、ポイズンガールバンド、千鳥。んー、なんとも言えない。テレビでよく見てる芸人増えすぎてて新鮮さもあまりないなあと。なんかM1に関しては売れすぎてない方が面白い感じがするんすよね。
でね、笑い飯がね、全然だめ。2006も良くなかったけど2007は酷い。ロボットのネタでまあ得意の天丼なんですけど。天丼ってM1だとあんまり評価高くないんすよね。笑い飯の過去のハッピーバースデーぐらいだと思う、ウケたの。ただハッピーバースデーはマリリンモンローとか変化もあるしボケとボケのテンポがよかったんですよね。ただこのロボットは変化もあまりないし、1個のボケに次のボケを被せてまた1からやり直すというスタイルでとにかくボケまでがくどくて長いし後半になればなるほど間延びするっていうスロースターターの笑い飯が一番やっちゃいかんタイプのネタ。少なくとも2002から2007までで最低の出来かなと思う。
あとはポイズンガールバンドはガチガチでこいつらも天丼だし(2004の中日は良かったのに)、ザブングルはなんやかんや顔芸だし、千鳥はそこまで伏線はったならオチはちゃんと回収しろよって感じだし、ハリセンボンは思ったよりも良かったけどまあこんな感じだろって感じだし、ダイアンは間の取り方とか俺は嫌いじゃないけどコンテスト向きじゃねえなあって感じでなんか突き抜けない感じでした。
ただ最終決戦にいった3組はなかなか良かったです。
まずトータルテンボス。正直トータルテンボスでるまで2007やばすぎるやろってレベルで面白くなかったんですけど2006のチュートリアルほどではないにしろ突き抜けた感じがしましたね。個人的に2007を象徴するネタ、真っ先に思い出すネタでいうとトータルテンボスのホテル。2006までのネタよりボケの質が上がってるしツッコミのボキャブラリーも増えてるしですごい良かった。なによりこの年のトータルテンボスの凄いところは4分の間に序盤の伏線をしっかり回収して大オチとして持ってきてるんですよ。これかなり鮮やかで。最終ラウンドには3位で通過ですけど正直キングコングよりも点数低いのは意味わかんないですね。最終決戦もいい出来で、こっちもキッチリ序盤の伏線を回収するし、後半の畳み掛けはすばらしかったです。結果的に2位でしたけど2007を象徴するネタ、主役はトータルテンボスだと僕は思いますね。
で、キングコング。キングコングは2001に出てるんですよね。個人的にはキングコングは好きではない芸人なんで厳しく見ちゃう部分もあると思うんですけど、決勝ラウンドのネタがトータルテンボスより点数高いのはありえない。こればっかりはありえない。で、ネタもそんなに好きではなくて、やかましいというか。やかましくて早い。もちろんうまいと思うし、後半のどつきあいなんかはスピード感あって練習量も見えるしすごいな、うまいなとは思うんですけどその技量はすごいけど一個一個のボケやツッコミはそんなに新しくないし面白いわけではない。だから点数の高さと印象が一致しないんすよね。ただ、嫌いな芸人ではあるんですけど、M1に対するひたむきさは伝わってきて芸人としての好感度は上がりました。
そしてサンドウィッチマンですよ。サンドウィッチマン。敗者復活戦から決勝ラウンドで最高得点取ってそのまま最終決戦で優勝というね。まあ、まずね、当時散々話題になりましたけどなんで決勝ラウンドに上がってなかったのかと。これは上げなきゃダメでしょ。というか敗者復活戦から優勝って準決勝の審査員の見る目のなさね。サンドウィッチマンは実際おもしろかったです。ひとつひとつのボケが少しずつ期待をズラしてくるし、ツッコミもセンスがよくてね。勢いもあってねそのまま優勝しましたね。正直僕個人としてはトータルテンボスの方がネタの完成度とか印象度としては好きなんですけど、サンドウィッチマンは目新しさもあったし、順番も良かったですよね。トータルテンボスのほうが好きだけどサンドウィッチマンでも全然納得という感じですね。ただ2003から2006の優勝のネタよりは少し劣るかなともおもいますね。まあ、十分おもしろかったしサンドウィッチマンの男泣きにはちょっと感動したのでいいんですけどね。
2006ほど突き抜けてはいなかったけど決勝3組の三つ巴は見所があった。そんな2007だったかなと思いますね。
M-1 2007王者:サンドウィッチマン
M-1 2008感想
すでに書いてるようにM1は面白さ的には2005がピークだと思っていて、2006が商業的なピークだと思っています。2007からその遺産を食い潰し2008が終わりに向かっていく決定的な年だったと実感しております。
その2008。司会は今田耕司と上戸彩に。パイ乙モンスターの小池栄子は2007まで。M1中期を彩り司会も楽しませてくれた小池栄子の降板は残念ですが後任の上戸彩はほんと美しいですね。M1の司会といえば今田耕司と上戸彩の印象が強かったんですけど、上戸彩はここから2016まで司会を続けてるのでそりゃそうだって感じですよね。審査員2007と大きく変わらず引き続き上沼恵美子と巨人がいます。
さて2008。トップバッターはダイアン。2007がイマイチだったけどサンタクロースを知らないっていう設定漫才だったけどなかなかおもしろかった。というかうまかったね。そして笑い飯。2007ひどかったけど2008良かったです。過去の間延びしたボケではなく序盤からグッと掴んでいく。ここ2年のよくなかったことを改善し次に向かっている感がすごいありました。3番手はモンスターエンジン。そういやM1出てたっけっていうぐらい覚えてなかったけど個人的には好きなタイプのネタでした。ただどうしてとあらびき芸の延長って感じでまあ落ちるわなと。ナイツはこの頃からテレビ出始めててたしか優勝候補だった気がする。個人的には笑うっていうよりうまいなって思わせる漫才で爆笑はないけどクスクスさせられるというか。まあ、それは2008全般がそうなんだけども。U字工事は鉄板の栃木ネタ。おもしろいけどローカルすぎてM1向きではないよね。レッドカーペット向きというか。ザパンチはすべったというか出るとこ違うやろって感じで。まあ、おもしろいおもしろくない以前にキャラで笑われてるコンビはM1の舞台にはきついよねと。そしてNON STYLEはウケてたしおもしろいけど石田のセルフツッコミはどうしても好きになれないし、おもしろいというよりうまいなって感じで。ナイツとおんなじ。まあ高得点だったんですけどうーんって感じでした。なんというかこういうんが2008多かった。面白いではなくうまい。そして優勝候補のキングコングは点数的には全然でここまで。2007もおもしろいとは思わなかったんですけど、2008は個人的には2007より角がとれてて見やすかったです。ただ、ネタは普通なんですよね。だから上がれない。
なんか2008やべえなーって思ってたら最後の最後に来た敗者復活のオードリー。今でこそテレビで見ない日はないけど世の中に大きく出て来たのはやっぱりM1だと思う。この年で唯一ゲラゲラ笑ったのがオードリーの一本目。賛否あるみたいだけどすかし漫才、客いじり共に良かったですね。噛んだのにおもしろいってなかなか無いよね。いつだったか松っちゃんがM1は優秀なソフトって言ってたんだけどほんとそう思う。こういう無名の才能を表舞台に引っ張り上げてスターにするシステムって1個ぐらいあってもいいよねと。まー、しかしこんなすかし漫才が世に出てくるととろサーモンはつらいよなあ。
そして最終決戦。ナイツ、ノンスタ、オードリーだったけどナイツがスマップネタで自滅。オードリーも一発目のような破壊力なし(他になかったんか)。結果的に一本目よりも完成度の高いノンスタが優勝しましたね。この年は全体的にうまい漫才ばかりで、面白さよりもうまさ。M1はコンテストに成り上がったんだなと。そう思わされる年でした。なにより歴代の出場者が全員ね、最終決戦に行けてない。積み上げて来た歴史みたいなものも意図せずリセットされたような気がするそんな大会だったかなと。
結果的にM1バブルも崩壊し、優勝者よりもオードリーが目立つというM1終了を決定的にした大会だったと思います。
M-1 2008王者 : NON STYLE
まとめ
2016まで見たんですけど感想がおいついてません。先に2022の感想書いちゃいそうですね。
ちなみにM-1はアマゾンプライムビデオで全部見れるのでまじおすすめです。Youtubeにはもう上がってないので。