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おもひでぽろぽろ、ミスコン慕情de翔ぶが如く

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毎年11月になると大学の文化祭を思い出す。

早いところは9月頃から始まるようだけど11月の前半が大半だろう。近所の大学の学祭に足を運んだことがある人もいることだろう。

 

2018年の大学 学園祭(学祭)のイベント情報は、レッツエンジョイ東京で
【2018年最新版】東京をはじめとした関東近郊(神奈川・千葉・埼玉)で9月、10月、11月に開催される大学 学園祭のスケジュールをご紹介。大学名の50音順や 日付別、おすすめイベントから今日行きたい学園祭が探せる!ランキングも要チェック。

 

どこぞの芸能人が来たとかがよく話題になるが、「ミスコン」も大学祭を語る中で大事なピース。今日はそんな「ミスコン」の思い出を。

 

ミスコンとは

その大学を代表するような美女を選ぶコンテストのこと。なかには「ミスターコンテンスト」としてイケメンを選抜するとこもあるみたい。アーッ!!

 

ミスコンでぐぐってみるとミスコンに特化したポータルサイトを発見した。

 

MISS COLLE ミスコレ | ミスコン・ミスキャンに特化したポータルサイト
日本初!ミスコンテストに特化したポータルサイト!2018年の全国の各大学のミスキャンパスのプロフィールや写真など情報満載。グランプリを決める投票やタイアップ企画も。2018年のミスコン情報はmisscolle.com

 

こんなサイトあったのか。「なんで出ようと思ったん?」と質問したくなるような子に出くわすこともあるがチャレンジこそ人生。外野がとやかくいうことではない。そういうのも含めて眺めてるぶんには十分おもしろい。

 

そうだ、ミスコンに出よう

大学名は伏せるが、私の通っていた大学は中々クレイジーだった。4日間、オールナイト、アルコール可。学祭中の構内はソースの匂いとゲロの匂いのミックスされた地獄のような空間になる。

 

そこでもミスコンはほそぼそと行われていた。都心から離れているためさして盛り上がってもおらず、ミスコンをとっても構内誰も知らないって感じだった。

 

そんなミスコンに悪ふざけでサークルの後輩を出すことが決まった。当時の流れはもう覚えていないがそういうことになった。知人が出るとなるとミスコンは一気に面白くなる。

 

週刊プレイボーイのミスコン特集

ミスコンに出ることが決まると週刊プレイボーイの特集が組まれる。 うちの大学は決して扱いは大きくなかったがちょっとしたおかずにもなる雑誌に知人が載ると変に興奮した。もちろん買った。そして各大学のミスコンを見ながら男どもが「せーの」で指を差し合った。お前らが選んでも向こうが振り向くことはないんやでっていうのはわかってるさ。

 

完全に余談だけど、やはりアナウンサー志望の子が多いので東京の私大のミスコンはかわいい。慶応とか立教とかレベル高かった気がする。

 

ミスコンで悪ふざけをしよう

本選への出場も無事決まりドキドキする本人を無視して外野兼参謀である我々は色々と準備を進めた。色々なコンテンツがあり、最終的に観覧している人達の投票でミスコンは選ばれる仕組みだった気がする。

 

我々の狙いは「演技」と「歌」。ここに絞った。

 

演技に賭ける「PRIDE」

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当時はキムタクのアイスホッケーのドラマが流行っておりその1シーンを再現するというのがコンテンツだった。候補者は予めメンズを用意し、そのメンズと演技をするという茶番である。Maybeそんな内容だったはずだ。Maybe

 

他の候補者がテニサーのイケメンを用意し無難にこなすなか我々は賭けに出た。

 

この「PRIDE」というドラマはQueenを主題歌に起用したことでも有名だった。

 

I WAS BORN TO LOVE YOU – QUEEN (New Video)

 

 

かなり売れたので覚えてる人もmaybe多いと思う。非常に有名な世界的なバンドである。出演するメンズの友人KJとどうするか作戦を立てていく中で奇策を思いついた。

 

 

私「そーいやお前QUEEN好きだったよな」

KJ「おう」

 

私「キムタクじゃなくてさ、フレディ・マーキュリーでいこう」

 

実は小道具とかを作るのが得意だったりする。もともとの素材も良かったのだが完全にフレディ・マーキュリーが出来上がった。

 

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あまりの出来の良さに呼吸困難に陥った。いける。準備は整った。あとは本番のみ。

 

 

他の参加者が無難にこなすなか我々の出番に。といっても私は観客席にいてずっと笑っていたのだが。いよいよ本人たちが登場した。

 

 

ざわざわ……ざわざわ……

 

 

「え?なにあれ?」という声や「ふ、フレディや…」という声が聞こえるも全体的にポカーンという雰囲気に。キムタク役でフレディ・マーキュリーが出てきても観客の脳内はその変換に追いつかない。一部の客層にだけ変な刺さり方をするも全体的に非常にシュールな空間で時間だけが流れていった……Maybe

 

歌ってジャンプ

ミスコンのカラオケとなると往年のアイドルの歌とかはやりの歌がチョイスされることが多い。他の参加者が「青い珊瑚礁」とかを歌うなか我々が選んだ曲はこれ。

 

X (HD) – 11/12 2010.08.15 X JAPAN WORLD TOUR Live in YOKOHAMA

 

 

X JAPANの「X」。ゴッリゴリのビジュアル系ロック。なお本人の名誉のためにいうと最後まで嫌がっていたが押し切られる形で決まった。

 

この曲のイントロが始まると会場がまたざわついた。「え?なにこれ?」みたいな空気のなか恥ずかしさをこらえ「X」を熱唱する後輩。急遽フレディ・マーキュリーも舞台に上がり手拍子でコール&レスポンスを会場に求める。「フレディひっこめ」という野次も聞こえる。なにも問題はない。

 

そしてサビ。会場のボルテージはいよいよ最高潮に。我々とその他ウェーイ系を中心に会場にXジャンプが乱れ飛んだ。

 

「X!!」「叫んでみろ」「X!!」

 

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祭りのあと

結局ミスコンは取れず我々は日常に戻った。フレディ・マーキュリーもただの大学生に戻ったし、後輩も普通の女の子に戻った。

 

構内はには相変わらずソースと下呂の匂いが入り混じっていた……

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