この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品の購入やアプリをダウンロードすることで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
あけましておめでとうございます(おそい!?)
日本の新年の行事の中の一つに「書初め」があると思うのですが、個人的にはかなり縁遠いイベントだったりします。そんな書道を取り扱った漫画に『とめはねっ!鈴里高校書道部』というものがあるのですがご存知でしょうか?
私自身、実は途中までしか読んでおらず「そういえば完結したんだっけな」て思っていたタイミングでマンガアプリに掲載してるのを発見したのですがほんとうに最高でした。ちょっとマニアックな漫画や設定が目新しい漫画って連載当初は話題になるんですが尻すぼみになることっておおいですよね。しかし、この作品はむしろラストこそ至高。最後まで読んでグーーンっと評価が上がった作品です。
『とめはねっ!鈴里高校書道部』とは
『とめはねっ! 鈴里高校書道部』は、河合克敏による書道を題材とした作品。書道監修は武田双雲。2007年から2015年まで連載されていた。NHKでテレビドラマ化もされている。いわゆる青春書道漫画です。
書道という題材が面白いです。2000年代後半にあった文化系漫画に火付け役ともいわれているらしい。
作者:河合克敏さんについて
上條淳士さんのアシスタントをへてデビューした漫画家さんで小学館の雑誌で主に連載しております。代表作は『帯をギュッとね!』『モンキーターン』とどちらも長期連載された人気作。非常に実力派の漫画家さんです。
この3つの作品すべてマンガワンで無料公開されたことがあるのでやっぱりマンガワンは神です。
帯をギュッとね! / 河合克敏 (完結 / 全30巻)
河合克敏が丁寧に描く笑って燃える柔道部漫画
中学時代に柔道の昇段審査で出会った5人が、同じ高校で再び出会い、柔道部の無い浜名湖高校で部を創設。この5人が中心になり、卒業までの3年間とその後日談まで…という物語です。
しかし河合先生はほんとうにマンガを作るのがうまい。派手なわけではないんだけど、ストーリーがしっかり練られておりめちゃくちゃ完成度が高いです。5人もいきなり強くなるのではなく3年間でじっくり強くなり、知恵を絞って戦っていくのでリアリティがあります。
【超激アツ】おすすめ格闘技漫画!テンション上がる闘いが見れる名作を厳選モンキーターン / 河合克敏 (完結 / 全30巻)
唯一無二!競艇を極限まで掘り下げた名作
負けん気と度胸はすごい17歳の波多野。プロ野球選手になることをあきらめた波多野は競艇のトッププロと出会い自身もボードレーサーになることを目指す。
河合先生の作品は本当におもしろいので是非読んでほしいのですがこの「モンキーターン」は本当にすごいです。とにかく河合先生の取材力に惚れ惚れするというか…本当に丁寧に競艇の世界がどうなっているのか、レースに勝つためにはどうすればいいか、どのような駆け引きが行われているのかがめちゃくちゃ丁寧に描かれています。
そもそもレースという競技(悪い言い方をすると船で走るだけ)を30巻もダレさせずに読ませるってめちゃくちゃすごいって思いませんか?この長さでひとつひとつのレースにしっかりドラマがある。本当にすごい作品です。
競艇マンガ『モンキーターン』をマンガワンで全巻一気読みした感想→ぐう面白い『とめはねっ!』のあらすじと見所
『とめはねっ!』はただの書道漫画ではなく、非常に練られた作品ですのでその辺りを紹介します。
『とめはねっ!』のあらすじ
文字読みたくない人は立ち読みをどうぞ
難しい伏線とか無く非常に楽な気持ちで読めます。テンポも悪くないし、ずーっと読んでいられる。そんな作品です。
おすすめ芸術・アート漫画11選!絵画、書道、芸大など芸術を題材にした名作を紹介『とめはねっ!』の見どころ
この作品は書道をテーマにしたボーイ・ミーツ・ガールの恋愛青春マンガだったりするんですが、ラブコメ部分はさておきこの「書道」を漫画として描き切った凄さ、アイディアが素晴らしいと思っています。
「書道」って日本人にとって馴染みがあるようでやっていない人には理解し難い芸術だったりするじゃないですか?何書いてあるかわかんないし。ジャンルも非常に多岐にわたるんですけど、それらをわかりやすく説明してくれるんです。主人公たちが初心者ということもあって一緒に勉強している感覚になれます。
主人公のふたりが読者の疑問にきっちりぶつかってくれるのがありがたい。
これが一番の見所ですね。過去の著名な書道家の作品が紹介されるだけでなく、主人公たちの書いた作品は現役に高校生や書道経験者から募集してあつめたものが作品として掲載されています。
コミックスでは細かく出典や注釈がのっているので当時の書道部の生徒たちには励みになったことと思います。
なんとなく漫画を読み終わる頃には「書」の良し悪しがわかるようになっている気がします。おそらく勘違いですが笑。
『とめはねっ!』を一気読みした感想
素直に感動しました。正直言うと最終巻は僕のゆるゆるの涙腺に耐えられるような甘い出来じゃなかったです。その感動をこれから読む人にそこなってほしくないので極力ネタバレはないようにしますが無理があるのでちょっとします。
この作品の主人公たちの大きな目的は「書の甲子園」です。ここで入賞するというよりもここに向けてそれぞれの力を最大限に発揮するというのが目的という感じなんですが。
その書道部での活動のハイライトとでもいうべき作品をつくり上げるために悩む主人公が出会う作品の衝撃。作者も非常に反響があったという回ですが、私もそのページを見た時にゾッとしました。そして主人公が書き上げた書がまた素晴らしくて、書道未経験者の僕もそれを見た瞬間感動して泣きました。
「文字」を見て泣いたことありますか?
是非自分の目で確かめてください。
まとめ
今回は携帯アプリで読んでいたんですが、ラストは少しでも「書」をリアルで感じたく最終巻のみお昼休みを削って漫画喫茶で読みました。これは正解だったなと。
いい作品にであえて良かったなと思える作品ですので騙されたと思ってよんでみてください。